多宗教多民族国家のシンガポールでは大中小と色んな規模の宗教施設が見られる。
以前に「シンガポールで見るダビデの☆」と言う記事をUPした事がある。
裕福なユダヤ人の依頼を受けて建てた古い建物が現在修復&改装中で、改装後どうなるのか個人的に興味津々なのだけど、ユダヤ繋がりで、今回はシンガポールにあるシナゴーク。
現在2つのシナゴーグがある。
マガイン・アボス・シナゴーグとチェセド・エル・シナゴーグの2つで、どちらも重要な歴史的価値があるのだそう。
マガイン アボス シナゴーグ
マガイン アボス シナゴーグ、その名前は「私たちの父の盾」を意味し、シンガポールと東南アジアで最も古いシナゴーグだと言う。
この建物は1878年に建てられたけど、その歴史はほぼ1841年までに遡る。
イギリスの植民地政府がシンガポールのユダヤ人コミュニティにシナゴーグとして機能する2階建てのショップハウスを建設するための土地を与えたそうで、今は面影もないけれど、シナゴーグが立っていた通りは後にシナゴーグ通りと名付けられて、今でも残っている。
1870年代、成長する地元のユダヤ人コミュニティに対応するために、より大きなシナゴーグが必要で、裕福なユダヤ人実業家でコミュニティリーダーのマナセ マイヤー卿は、マガイン アボス シナゴーグの建設の為にウォータールー通りの土地を取得。
その後、旧シナゴーグは第二次世界大戦後に売却され取り壊された。
このシナゴーグは1986年にイスラエルの元大統領がシンガポール訪問の際に立ち寄り、1998年2月にシンガポールの国定記念物の一つとして掲示されたとある。
ここのシナゴークは門番が目を光らせていて、カメラを向けると咄嗟に出てくるので注意が必要。敷地内なんて、ユダヤ教徒でもない限り入る事なんて出来なさそうだ。
チェセド エル シナゴーグ
「神の豊かな慈悲と善」を意味し、アジアとヨーロッパの背景を持つ違うユダヤ人達の間で、特に儀式や奉仕の問題の違いに悩まされていたマナセ マイヤー卿によって1905年に建てられた私的なシナゴーグ。
後期ルネッサンス様式で設計されたシナゴーグは、オックスリーライズのマイヤー卿のレジデンス、ベルビューの近くに位置している。
第二次世界大戦中は日本軍が引き継ぎ、弾薬などの保管庫として使用していたそう。
シナゴーグは地元のユダヤ人コミュニティのために戦後に開かれ、マガイン アボス シナゴーグと同様にチェセド エル シナゴーグも1998年12月に国定記念物に指定された。
装飾がとても綺麗なシナゴークはシンガポールの建築会社と言えばの、スワン&マクラレーン社によるもの。
門番の人も誰もいなくて中には入れなかったのが残念。
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