ペキン通りは1830年代に遡る最も古いチャイナタウン通りの1つ。
ここは家具メーカーが集まる通りで知られていたけれど、1990年代に入り、通りはレストランやカフェのある歩行者天国に変わってしまった。
最近日本にも上陸したと聞くヤクンカヤトーストの路面店があるのもココ。
ペキン通りから延びるガラスの屋根に覆われたカラフルなフードストリートはナンキン通り。
ショップハウスは1960年代に不健康で窮屈な生活環境のチャイナタウンのスラム街としてひどい評判があった場所。今カラフルに色塗られたショップハウスはそんな面影は微塵もない。
ナンキン通りとアッパーナンキン通りはチャイナタウンでも最も人口密度の高い通りの一つだった。
1955年にはアッパーナンキン通りにあった6つの3階建てのショップハウスに300人以上の住人が住んでいたと言う。
人口の大部分はサムサスイ女性達で構成され、労働者として広東省からシンガポールにやって来た人達で、彼女たちは質素でストイックで頑固者、昼間は建設現場で働き、夜は質素な木造の寮で寝ていた。
今はホンリムコンプレックスとか、チャイナタウンポイントになっている。
ナンキン通りとアッパーナンキン通りでの生活は、戦後の公営住宅の出来る前にチャイナタウン全体で良く見られた不法占拠者たちの生活の代表的なようなものだったらしい。
ショップハウスの部屋は平均で15.5feet(4.47m)×13.5feet(4.11m)の小さな区画に分割され、家族全員が1つに詰め込まれる事は珍しくなかったそうだ。
幾つかの家族は1つのキッチンとバスルーム共有し、何十年もの間、適切な衛生状態のない、不潔な状態で暮らしていたと言う。
言うまでもなく病気が蔓延していて、乳児死亡率は高く、自殺は驚くべき頻度で発生した。
最近知ったのはシンガポールは現在でも年に400人ほどの人が自殺しているとのこと。
これは580万人ほどの人口ではかなり多いのではないかとビックリした。
だからHDBなどの不動産の価格でも自殺者が出たから安くなるなんて事もないのだそうだ。あまりにも多いから・・・・
0コメント