シンガポールのちょっとした歴史散歩、今回はアモイ通り。
福建省から沢山の移民がテロック アヤーの砂浜に辿り着き、その少し奥に入った場所にコミュニティーが出来たのが1820代の頃で、米、テキスタイル、スパイス、食物などのメジャーな商取引が行われていた場所。
アモイ通りは歴史的には”ミリオネアの通り”とも知られていて、1800年代後期の建築ブームの時に沢山の福建商人がシンガポールで財産を築き、家を建てたのだそう。
オピウムで財を成したビジネスマンの一人Cheang Hong Limが、シンガポールにS$300,000の寄付をしたそうで、それが今のHong Lim GreenとかHong Lim Parkとして知られている。
彼はよく漁師やテナントなどにお金を貸してあげたけど、お金を貸す時には彼らが借金を返せない事は分かっていたそうで、Hong Limさんが亡くなった時にはトータルでS$400,000ほどの貸しがあったと言う。彼の死後、誰も借金を取り返す事は出来なかったそうだ。
早い時期からアモイ通りは何度も作り直されたと言うけれど、未だチャーミングなショップハウスが並んでいて、昔のアヘンの喫煙所だった場所は今ではシックなカフェやバーになっていて、ローカルにも人気の場所。
アンシャン ヒルへと続く階段横の小さなお寺、Siang Cho Keong寺は福建のコミュニティーによって1867-69の間に建てられたシンガポールでも最も古い寺の一つ。
壮大なYipさんのウォールアートがあるのもアモイ通り。
福建省からより良い生活を求めて移民してきた人達の一大絵巻が見られる。
アモイは福建省にある中国のメインポートの一つで、上海在住時に珍しい客家の土楼を見に行きたくて、一路アモイまで飛んで、そこから車をチャーターして山奥まで行った事がある。
1820年代のアモイはどんな感じだったのか想像できないけど、あの時訪れた厦門はとてもモダンな街だった。
そうそう、客家のお茶漬けとも呼ばれる擂茶 ( レイチャ ) をシンガポールでも食べる事が出来る様なので一度食べたみたいと思う。
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