2月下旬に行ってきたばかりだけれど、義母が他界した為に急遽ブリュッセルへ。
Benoitは一足先に帰国して1週間ほど病院に通い、ちゃんと顔を見ながら話も出来たので良かったと思う。私は訃報を聞いてから2日後のフライトでブリュッセル入りした。
6月中旬だと言うのに気温が20度にも達していなかったり、雨が降っている中での告別式。
2日後には86歳の誕生日を迎えられたのに一足先に旅立ってしまった。
前半は寒かったけれど、夏至の日から太陽が毎日顔を出し、やっと夏がやって来た。
27,28度でも陽が当たると暑く、今住んでいるシンガポールとは違いカラッとしているので、とても過ごしやすいヨーロッパの夏。
それに6月は陽が沈むのが22時なので、真っ暗になるのが23時近くになってからだし、5時半には陽が昇るので北欧の白夜ほどではないにしても、昼が長い。
6月はラヴェンダーの花が咲いている時期で、庭先に植えている家も多く、あちこちから風に乗って良い香りがしてきて、あ~~~~ヨーロッパの夏だなぁ~と・・・・・
涙した告別式の翌日からはBenoitの両親が住んでいた家の後片付け。パパの方は2年前に他界しているので、とにかく家の中を空っぽにする必要にせまられていた。
ベルギーに限らず、ヨーロッパではアンティークとか骨董品が商売になったりするので古いものはさっさと捨てたりしない。個人でもコミューンで年に1,2回開かれるブロカントと言って蚤の市に参加して不要な物を売ったりしている。
なので家の中も古いもので一杯!悲しみに暮れる暇がないほど3日間遺品整理&ゴミ出しに精をだした。
キッチンからは60年ぐらい前の大きな鍋が出てきた。博物館と化したお城の中の厨房にありそうな大きな鍋。
Benoitが子供の頃はこの鍋でパスタをゆでて、鍋ごとボンとテーブルの上に乗ったそうだ。まぁ~男の3人もいれば沢山たべるだろうしね・・・・・
これも60年近く経っていそうな旅行鞄。
ブリュッセルに住んでいる時も、何処で売っているんだろうと気になっていたしろもの。↑
これ、ベルギーでは老婦人が雨の日に被っているのを時折見かけたのです。雨の多いベルギー、ちょっとの雨だったら傘なんてささないので、これを小さく畳んで鞄に入れておけば、急な雨でも大丈夫な便利な品。でもお義母さんが被っているのを1度も見たことがなかった。
日本では誰もが知っていると思う物語『フランダースの犬』。ベルギーではミルク運びの仕事は実在していた仕事で、Benoitのママのお父さんは実際ミルク運びをしていたそうだ。
だから子供の頃は裕福ではなかったと聞かされていた。
そんなミルク運びのブロンズ像が家にあった。小さいけれどズッシリと重い。これはBenoitが遺品として持ち帰った。
このモノトーンの写真はBenoitのパパ側の先祖が映っている写真。
我が家は引っ越しの度に捨てている物も多いのでそんなに家の中が物で溢れているってことはないようなぁ~と思っていたけれど、シンガポール生活も4年半が過ぎ、結構ごちゃごちゃと溜まっている。
いつ死んでもいいように、家の中の整理をしようと思ったしだい・・・・・
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