2020年は車窓からチラッと見ただけだったので、いつか見てみたいと思っていたインドはヒンズー教の祭りタイプーサム。
タイプーサムについては色んな記事があるのでググってみれば詳しいことが分かるけれど、
ヒンズー教の神を称えて敬虔な信者が寺院から寺院まで約4キロの道のりを行進しながら、苦行を行うのが最大のイヴェントの様。
私たちは日曜のお昼前にベンコーレン駅からフォートカニング駅までの道のりを行進ルートと並行して歩いてみた。
とっても目を引く色鮮やかでクジャクの羽や花が華やかさを添えるカバティと言う装飾を乗せて行進する方たちが苦行以外の何物でもない。
この方はこのカバティを肩に乗せているとは言え、支える4本の基本の支柱は自らの体に刺しているし、細かい針も無数に刺さっていて、見ている方は顔を歪めたくなるほど痛そう。
この方は腰にサポートを巻いてここで支柱を支えているけれど、頬と舌のピアスがされていた。
行進を見ているとこの頬と舌両方にピアスをしている方が多くいたように思う。
ベンコーレン近くのミュージックステーションではこの方は音楽に合わせてユラユラゆれながら行進していたよ・・・・・
カバティを担いだ信者の周りにはだいたい家族や友人などが一緒に歩いていて、音楽を奏でて歌ったりしながら鼓舞し続けていた。
行進する信者たちのなかにはミルクポットを頭に乗せて運ぶだけの人たちもいたけれど、
それでもずーっと頭に手を乗せて歩くのはつらいだろうに・・・・・
華やかであればあるほど重いカバティ。
この方は一見地味に見えるけれど、ずっしりと重たそうな木製のカバティに舌のピアスに関しては口に蓋をしたようなピアスでこれだと途中で水分補給も出来ないようになっていた。
裸足で歩くだけでも私的には苦行なのに、周りのインドの人たち皆ほとんどが裸足だったのよね。
インド本土では禁止されているこのタイプーサムはシンガポールとマレーシアだけで続いている伝統ある宗教行事で、
マレーシアの方に聞いた話によるとクアラルンプールのバトゥ洞窟までの行進はさらに過酷だと言っていた。
昨年クアラルンプールに行った時に私も270段近い階段を上ったけど、普通に上るだけでも辛いのに、あのカバティを背負って上るのは想像を絶する。それも長い行進の後だもの・・・・
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