紀伊国屋書店に行きたくてニーアンシティへ。
私、2001年から2年ほどはシンガポールへ時々来ていて、来星する度にここに来ていた。もう20年近く前になるのね・・・・・20年と言えば子供が生まれてから成人するまでの年月だけど、つい最近の様にも思える。
そしてシンガポールに越してから8カ月が過ぎたけど高島屋に来たのは初めて。
今Covit-19のせいで入口が限定されているから尚更勝手が分からなくて、いつも迷うオーチャード界隈はお上りさんみたいにキョロキョロしながら歩いている。
買い物後に少し遅めのランチにと寄ったのがマラケシュ発のBacha Coffee。
過去に2度程マラケシュに行った事があるけど、始めて聞く名前だった。
少し待つことになったけれど、お姉さんが背面に並ぶ圧巻なコーヒー缶から色々と香りを嗅がせてくれたり、綺麗に並んだ商品を見ていたらすぐだった。
ショコラもシングルオリジンのダークが好きだけど、嗅がせて貰ったのはフレイバーコーヒーではなくて、産地別の豆。
取り出した缶をシャカシャカ振って、蓋を開けるとぷわぁ~んとコーヒーの香りが漂いだす。仰いでくれるので、身を乗り出して鼻孔をありったけ膨らませて香しいコーヒーの香りを吸いこむ。
目をつむりながら「あ~~~~いい香り・・・・・」もうこれだけで幸せな気分になった。
テーブル周りはキンキラと光るオレンジの缶とは対照的な青い壁にブーゲンビリア。天井の鏡に白×黒の市松模様が映っている。
モロッコ、マラケシュと言えばローズ色の町と言われるくらいなので街中ピンク色の建物だらけだから、最初は青がらしくないなぁ~、なんならイスタンブールの方がイメージかもと一人インテリアを眺めていた。それにモロッコと言えばミントティーだし。
↑マラケシュの外れにあるアマンジェナ
ずーっと青を見ていたら、あっそーだ!と思い出したのが、イブサンローランが所有していたジャルダン マジョレルの青い邸宅。マラケシュの旧市街から少し離れた所にあるのだけど、
↑マジョレ庭園の邸宅の壁
ベルベル博物館として使用されている邸宅は鮮やかな青に塗られた壁がとっても印象的だった。
これにインスパイアされたんだなぁ~きっと!と勝手に思い込んでいる。
頼んだクロワッサンにコンテチーズサンドは今一つだったけれど、ボリビアのコーヒーは美味しかった。
我家はいつもボタンをポンと押すだけの簡単ネスプレッソなので、丁寧に淹れたコーヒーを飲むのは本当に久しぶりだった。
店がマラケシュの何処にお店があるのか調べてみたら、旧市街の西にあるDar el Bacha。
スルタンによってマラケシュのパシャ(高官)の称号を与えられたタミエルグラウイ(フランスの統治下だったモロッコ南部で最も強力な政治的人物)はゲストを感動させるために豪華な宮殿を建てた。
それが1910年に建てられた「パシャの家」を意味するDar el Bacha(ダル エル バシャ)
ダル エル バシャを訪れた著名なゲストの中には、誰もが名を知っているチャーリー チャップリン、ウィンストン チャーチル等もいたそう。
宮殿はモロッコの国立美術館によって改装され、ダル エル バシャ美術館となり、その中のコートヤードにバチャコーヒールーム&ブティックがあるとの事。
改装されたのも3年ほど前なので、まだ新しいツーリストスポットらしい。最後にマラケシュに行ったのが2014年だったので、その時は美術館として公開されていなかったのかもしれないなぁ~
モザイクで飾られたアラベスク模様にオレンジの木と噴水がある中庭、モロッコの伝統的な美しい宮殿の写真を見ていたらローズ色した街をまた旅したくなった・・・・・
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